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「ウィーンフィル!」

行って来ました、ウィーンフィルのサントリーホール来日公演!

今回の来日公演は、オールベートーヴェン。約1週間の期間中に交響曲全曲と、ピアノ協奏曲全曲と言う、プレミア物の公演です。私が行った11月12日はピアノ協奏曲NO.2,4そしてNO.3と言う一日にピアノ協奏曲を3つも聴けちゃうと言う日!ピアニストは弾き振りで、ブッフビンダーでした。

 

チケット発売が今年の春で、朝10時からの電話受付でしたが全然つながらず、電話の前で数時間待機。やっと繋がったときには最後の2枚という奇跡のチケットでした!ご一緒するはずだった人が急遽行けなくなってしまったので、高校生の妹と行ってきました。(ナマイキな高校生めw!!)

開演前にホール前のアークヒルズのフレンチでお食事。調子にのってステーキをたらふく食べてしまったら満腹で眠くなってしまいました!

コンサートは・・もう素晴らしすぎてここには感想書ききれないくらいに良かったです。

 

ウィーン留学中にも学友協会で何度か聴いたことがあるし、我が家にはウィーンフィルのベートーヴェン全集(交響曲もコンチェルトも)CDがあるくらい大好きでいつも聴いてますが、生は数年ぶり。

 

妹が「ピアノもオケも妖精さんの粉みたいな音がした~」って。ほんとにその通り!軽やかで華やかで、砂糖菓子みたいにオシャレで、高貴で・・ウィーンの街にいた時を思い出しました。前の方の良いお席だったので細かな部分までよく見えて、聴こえたのですが、コンマスのキュッヘルさんのオケのリードの仕方、歌い方が独特で素晴らしかったです。

 

ウィーンフィルのコンマスのキュッヘルさんは、私の通っていた学校の教授で、しかも、私のピアノの師匠のノエル先生と同じアパートメントの上の階にお住まいでした。

 

ある大雨の日。ノエル先生のご自宅レッスンに行くと、先生がまだご帰宅されていらっしゃらず、私がアパートの外で困った顔をして待っていると、キュッヘルさんご夫妻がやってきて傘を差し出してくれて、「あなた ノエル先生のお弟子さんね。寒いから入って待っていなさい」って玄関に入れてくれて、ご夫妻と色んなお話をしたのを思い出しました。たまにノエル先生のご自宅レッスンに行くと、楽器を持ったキュッヘルさんとエレベーターですれ違って、にこやかに日本語でご挨拶してくれたのをのを思い出します。

 

なつかしいなぁ。ウィーン!!

 

妹はピアノや音楽は習ったことがないのですが、小さい頃からバレエをやっているのでオケを聴いたり、私の関係で演奏会によく出かけたり、何より365日、自宅での私の練習を隣の部屋で聴いているので、我が家で一番耳が肥えております・・(ナマイキめ!)

 

彼女いわく、「わたしはねぇ、下手だったり、好きじゃない演奏(コンサート)だと気になって寝れないの。とっても上手だと、気持ちよくなって安心して寝れちゃうの。だから、良いコンサートは”寝れるコンサート”」って・・  

 

オイオイ・・でも本当なんです。彼女、上手な演奏家のコンサートに行くと、ぐースカ寝るんです。逆に、イマイチな公演だと、目をギラギラさせて「こりゃ寝れん!って怒るんです。

 

この日のウィーンフィルの公演。最初のオケの一音を聴いて、耳元でコソっと「良い音~」と言ったかと思うと、1分後にはスヤスヤ・・・・・!!

 

耳が肥えると大変です。笑