東京藝術大学を卒業しました。
この日はおめでたい席なので母の「辻が花」を着せてもらいました。
お着物、大好きです。卒業式の後にニューオータニでお食事を。お庭が綺麗なので写真を撮ってもらいました。
卒業式は、こんなにユニークで芸術的な卒業式は初めてだったので、とても印象的でした。
私は生粋の藝大生ではない、よそ者なので、大変興味深く、やはり藝大は面白い学校だなあと感動しました。
まず、今年の卒業生、美術と音楽の学部と修士と博士と合わせて200人位かなあ?(テキトーでごめんなさい)が奏楽堂という学内コンサートホールに集合し、舞台の上には偉い先生達がずらり。先生方の紹介や、音楽学部の先生の演奏、卒業証書授与、表彰式などなど、、
と思ったら、何だか突然お囃子(?)というか、長唄の人たちが舞台に登場。そして着物に日本髪に白塗りの芸者さん(?)が現れて、日本舞踊(ってゆーの?)を踊りだしました。
歌舞伎は何度か見たことあるけど、本格的な長唄をこんなに近くで見るのは初めてで、しかも奏楽堂と言う素敵なクラシックホールで日本の伝統芸能を見れるなんてびっくりでした。さすが!
しばらくその素晴らしいパフォーマンスに見とれていると、さっきまでタキシードで舞台上でご挨拶していた学長の宮田亮平先生(美術の先生)が、甚平姿で登場し、お囃子の笛や太鼓のリズムに合わせて、でーーっかい紙に、でーーっかい筆で書道を始めたのです!
ピーひゃら♪ズンドコ♪をBGMにして、ライブ書道。それが凄く日本的で、でもモダンで格好良いのです!I
このユニークで自由で魅力的な芸大の宮田学長さん、たまにインタビューなどでお見かけする有名人。やはり面白い方ですね。
このでっかい紙に書かれた文字は「火軍」(火へんに軍です。変換がでてこなかった)で「かがやき」と読むそうです。
あまりにこのパフォーマンスが印象的だったのと、この次に入っていた予定で大急ぎで移動しなければいけないことで頭がいっぱいで・・この後、宮田学長さんより素敵なメッセージスピーチがあったのですが、、鮮明には思い出せません。
でも、「ここで学んだり培ったことを、今度は社会に出て、芸術家として貢献し、輝いて(火軍)ほしい」というようなことをおっしゃっていたのがとても印象的で、素敵だなと思ったのでした。
そして、私はこれからどうなるんだろうという未知の世界への第一歩を踏み出すべく・・
普段着慣れない着物の帯をきつく締めすぎて、苦しくなって背中がつってしまった3月25日の卒業式でした。