ブタの日

今日からスタートしました2008年~2010年のウィーン留学記です。

ウィーンでの日常から面白エピソードまで 思い出すままに書き留めていきます。

第1段らしからぬ変なタイトル。

 

ブタの日」。

 

 

 

ウィーンでは3回お引越しをして、これは一番最後に住んだお家。

とても広くて立地も良くて、ピアノも弾けるし気に入ってたのです。

 

 

このアパートメント、単身者は私くらいで、あとは殆どが家族連れ。

その多くがイスラム教徒でした。

 

世界にはいろんな人がいるなぁーとしみじみ感じることの多かった、異文化に溢れたアパートメントで面白かったです。

 

 

留学して間もないある日の夕方。

練習の休憩中にふと窓の外を見ると、お向かいさんのお家のリビングが見える。

 

なにやってんだ??

 

床に絨毯を敷いて家族みんなで土下座しています。

 

「?!」

 

次の日の朝も、

又次の日の夕方も。

 

覗いちゃ失礼だとは思いつつも、窓の外が気になるワタシ。

 

あの土下座はイスラム教徒のお祈りの儀式だったと数日後に理解しました。

 

 

 

 

また別の日。確か3月だったか。

 

夕方疲れて学校から帰ってくると、私の下の階に住む家族のお兄さんとエントランスですれ違う。

 

「こんにちわ」

「やあ!元気?」

 

と挨拶を済まし、お兄さんが先に、私がその後ろに続いて自分達の部屋までの階段を登ろうとする。

 

夕方だから階段付近は暗闇。

 

 

「ん???」

 

お兄さんが背中に何か巨大なものを背負っています。

 

「リュックサック?」

 

いや、違うなぁ。

 

「子供をオンブしてるの?」

 

いや、ちがう・・

 

 

 

 

 

 

 

ぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶ

 

「ブタ!!!」

 

それも巨大な、ブタ!!

お肉とかじゃなくて、ブタそのもの。(皮とか剥いでない動物園にいるままのブタ!!!)

 

 

 

それに気づいた私は、腰を抜かして思わずでっかい声で

 

「わーっ!!なにそれ!!!!??ブタどうするの!!」

 

とわめき散らした。

 

 

お兄さんは大笑いして、

 

「そう、ブタ!食べるの。」って。

 

 

「僕たちの国の宗教ではブタは大事なもの。3月に家族皆でブタを囲んでお祈りして、そのあと食べるんだ」

 

って。

 

 

 

だからって丸ごと 動物園のブタの形のまま、担いでお家に持って帰らなくてもいいじゃん。

 

ワイルドだなぁ。

 

 

あまりにビックリして、その場で日本に国際電話をかけてブタ報告を両親にしてしまったのでした・・w

 

 

このお家では友人を呼んでパーティしたり、ご飯を一緒に作ったり、色々楽しいことが沢山ありました。

 

夜中に一人で何故か、てんぷらを揚げていて、てんぷら油がIH式コンロに着火して燃え上がり・・

 

一人で慌てふためいてどうにか消化して翌日「アンタ昨日の夜中なに一人で騒いでたの!?」

 

と隣のユーゴスラビア人のおばさんに怒られたりね。

 

 

 

 

楽しいことも

大変なことも

 

色々あった思い出のお家。

今は誰が住んでるのかな。